臨時議会終了。原案に反対の意思表示。されど…。

(仮称)市民交流プラザ&本町アパートの工事契約に関する議案が臨時議会で諮られました。6時間を超える審査を経て、決着。私が確認したところ、17対5で原案可決されました。私は原案反対の意思を表明しました。

 

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主な論点になったのは、長崎新聞で報じられた「工事価格の歩切り」。

 

 

今回の入札は2回目です。1回目の時は、落札企業体の中に入札参加資格がない業者がいたことが仮契約の後に判明。(担当課のチェックミス)したがって、入札やり直しとなり、2回目の入札が実施されたのでした。

 

 

歩切りというのは、設計価格から端数整理のために一定額を切り下げるものですが、国土交通省、総務省から各自治体に歩切りを撤廃するよう通達が出されています

 

 

しかし、2回目の入札では副市長の裁量で設計価格の約2パーセント程度の歩切りが行われていました。何らかの事情があって、歩切りを行うのであれば、参加予定業者に対して、歩切りを行うことを事前に公表するべきだと思いますが、そのような措置はなされていませんでした。入札の公正性を担保するためには不可欠なことだと思うのですが、担当者からはそのような意識が感じられませんでした。

 

 

驚いたのは1回目の入札においても、歩切りを行っていたことです。

 

 

歩切りを行った理由として、あるホームページに昨年10月10日(入札前の時期)「市の設計額に近い数字が掲載されていた。談合の懸念があり、歩切りを行う必要があった」と説明。ところが、このホームページの情報は昨年8月21日の全員協議会で公表された金額と全く同じものであり、情報流出には当たらないものでした。そのことに追求が及ぶと、「漏えいと思ったが、早とちりした」というミスを認める答弁でした。

 

 

つまり、第1回目の入札の時点で歩切りを行う必要はなかった。2001年から大村市では行っておらず、国交省、総務省から撤廃の通達があるにも関わらず2度の歩引きを行った。おまけに、参加予定業者に対して歩切りの実施に関して公表していない。

 

 

行政は完全なる手続きと形式が存在して、正当性が保たれるものだと、私は理解しています。ところが、この一連の入札騒動に関しては不備、欠陥が目立ちます。人間はミスをするのは当然ですが、あまりに初歩的すぎるし、本来ならば組織の中でリカバリーできるはずです。

 

 

以上のことから、入札に至る経緯において致命的な不備があると判断し、原案に対して反対しました。反対討論は園田議員、北村議員、私が立ちました。園田議員の討論は圧巻でした。ご当人のブログにも内容が掲載されると思いますので、是非ともご一読ください。

 

 

自分の考えが議会全体の総意に至らなかったのは力不足です。議会全体の流れは掴めていましたが、どうしてもこれだけ手続き上の欠陥があるにも関わらず、肯定するわけにはいきませんでした。付託を受けた身として、期待してくださった方々の市民の想いを議会全体の意思として反映しきれなかったことは悔しくもあり、責任を感じています。

 

 

3月定例会の一般質問、委員会審査の中で、抜本的な解決策、対応策について政策提案&質問を展開していくことで、自分の責任と役割を果たしていきたいと思います。

 

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