令和五年仕事始め式 年頭挨拶

大村市役所令和5年仕事始め式で、年頭挨拶をさせていただきました。

私のご挨拶は、おおよそ以下のような感じです。

議長として最後のご挨拶なので、自身の体験談を交えた内容にしました。

「尊さの源泉」

新年あけましておめでとうございます。令和五年の仕事始めにあたり、市議会を代表して、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

勇ましく、勢い溢れた園田市長のご挨拶に象徴された通り、令和四年は市政施行80周年、ボートレース大村開設70周年、西九州新幹線開業とメモリアルな一年でした。駆け抜けてくださった皆様に心から感謝と敬意を表します。

昨年は物価・原油高高騰に対する補正予算を求める決議を、議会として2回全会一致で採択しました。その決議を重く受け止め、2度の補正予算、市独自の経済対策を実施していただいたこと。このことも、改めて年頭に感謝申し上げねばなりません。

市長はラグビーワールドカップのことを念頭に、「ワンチーム」という言葉を掲げられましたが、私も同感です。

本年も、執行部と議会、二元代表の両輪として、市政発展に切磋琢磨する間柄でありたいとお願い申し上げます。

私が議長として、年頭に皆様にご挨拶する機会は最後だと思いますので、少し個人的な話で結びたいと思います。

思い起こせば25年前。1997年8月、高校3年生の私はこの(大村市役所大会議室)場所で少年使節団団長として結団式でご挨拶をして、ポルトガル国シントラ市の姉妹都市調印式に向かいました。

初めての海外。そして、自分より年下の女の子たちに囲まれた少年使節団の団長だったこともあり、正直、不安でいっぱいでした。不安な表情を悟られたのか、パリへ向かう機内の中で、ある方から、次のように声をかけられました。

「君だったら大丈夫。堂々としとってください」緊張のせいで、なかなか眠ることができない私に声をかけた主は、当時、企画調整課課長だった遠藤謙二さんでした。

シントラ市との調印式、レセプションを終え、気が抜けた私は、バスの車内の態度が悪く、

「他の人たちが、大村市の少年団長の今の振る舞いを見たらどう思うかな」咎めてくれたのが前議会事務局長の大槻さんでした。

お二人にかけられた言葉、献身的なサポートがなかったら、今ここで挨拶している自分はいなかったと思います。この時の経験があり、大村市政に関わりたい。その気持ちが芽生え、26歳で大村に帰ってきました。お二人の存在が、私の人生を大きく変えたと言ってもいいでしょう。

私が皆様にお伝えしたいのは、市職員の仕事(言葉)は誰かの人生を、運命を大きく変えるものであること。それはつまり、大変尊い仕事であるということです。皆様の、頭、心、手、足から繰り出される仕事ぶりは、市民の人生を大きく変える可能性があるのです。ここにおられる幹部職員の皆様は、重々ご承知とは存じますが、全職員が、その尊さを認識して、職務に、まちづくりにご精励いただきたいと思います。

私たち議会も、その尊さをしっかりと認識しながら、一つ一つの議案、予算案に丁寧に、細やかに向き合って行くことを申し上げ、ご挨拶に代えさせていただきます。

本年もよろしくお願いします。

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