61.03%ショック、そして地方議会は踏み台ではない。

61.03%。

 

 

この数字は大村市の衆院選投票率。(小選挙区分) 前回は73.89%だから、12%も低下してしまった。なんということだ…。

 

 

戦後最低の投票率となった衆議院総選挙。

 

 

なぜ、同世代、自分たちより若い世代が投票に行かなかったのか。入れたい候補者、政党が存在しない。第三局と言われるところが、どうにも胡散臭い。選挙直前の離党、移籍劇がうんざりした…。

 

 

大学生、友人たちから聞こえてきた主な声だ。確かに、その通りかもしれない。それでも「何かを変えられるのは君の一票なんだ」、ということをあらゆる場で叫んできた。それだけに投票率の低下は残念でならない。

 

 

世の中の大きな流れとしては、自民圧勝、安倍政権発足へ。ということだろうが、私が期待したいのは毅然とした外交政策、そして学力向上に機軸を置いた文教政策の実現である。(安倍氏に近い下村博文氏が文部科学大臣になってくれたらと思う)

 

 

大きな流れについては以上だが、私にとって個人的なこともある。

 

 

今回の選挙は私の友人、知人が最も出馬した選挙である。小学校から高校まで同じ学校だった同級生も出馬した。特に私と同世代で出馬した彼らは、市議、県議からの鞍替え出馬である。市議はしょせん、国政へのステップにしか過ぎなかったのか?否、彼らの多くは地方議会の中で私に比べるとはるかに質の高い活動を続け、議事録を読む限り理知的な政策議論を行っている。それだけに、彼らの国政挑戦および敗北というのが残念でならない。

 

 

そもそも、彼らの多くは昨年4月(統一地方選)に想いを託してもらったばっかりの面々が多い。党の事情などもあり、自分の意志とは異なるケースもあるだろうが、昨年の民意に応えることが政治家として問われているのではないか。国政進出に意欲があるなら、統一選に出るべきではないだろうに。市政において、自分のするべき役割が終了する。周囲もそれを認めた時に、国政に挑戦するべきだ。市政と国政は繋がっているけど、求められる活動は全く違うよ。

 

 

国政選挙に挑戦したことは心から敬意を表する。ただ、地方議員の経験、実績をしっかり積んでから挑戦して欲しかった。地方議員から、優秀な人材が一気に喪失してしまった。地方議会から、時間をかけて政治家のありようを変えていく。急速なことではなく、地道な活動を続けることが、私たちのような世代に求められているのではないか。

 

 

「いつまでも待つわけにはいかない」、という彼らの気持ちはわからないでもない。ただ、私が思うのは地方議会、地方議員は踏み台にするほど、そんなに軽いものではない。それは有権者の多くが知っていることである。

 

 

 

 

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