高校生が請願し、想いを伝える議会へ
【高校生が委員会に出席?!—網走市議会へ】
若者の声を“仕組み”として政策に載せる。その最前線の一つが網走市議会。議運委員長として、メンバーの了承を得て現地で研修受講の機会を得ました。
網走では、若者参画が「行事」ではなく【制度】として運用されていました。象徴的なのが、網走桂陽高校3年生の請願。中心商店街「アプトフォー」に、放課後に使える学び・交流のフリースペースを設置してほしいという提案です。生徒自ら委員会で願意を説明し、議会は採択、そして執行部は翌年度予算に反映。
若者の一歩が街を動かした好例でした。

【高校生が市長の政策を「失策」と分析】
さらに驚いたのは、別の“提言”で高校生が、市長公約に基づく総合戦略(第1期/第2期)をデータで検証し、「失策と言える」と厳しく評価したこと。
人口ビジョンの目標と実数の大きな乖離、出生数の推移からは「2039年に出生数ゼロ」という試算まで示しました。発表を聞いた議員たちも驚いたそうです。でも、それがいい。網走市議会が約5年にわたり高校生との意見交換会を継続してきた積み重ねが、行事を制度に、そして文化にまで昇華させたのだと思います。

【大村の高校生も“動きやすく”】
大村市議会でも、小林議長のマニフェストに沿って8月に大村高校と初の意見交換会を実施。教職員・生徒の反応は好評でしたが、単発で終わらせません。
探究学習の伴走支援、地域課題の調査、政策提言づくりを視野に入れ、ツール面は都内で協力先の目処も立てました。また、高校生たちからは「大村市北部には居場所がない。自習スペースがない」との声も届いています。私たちも動きますが、高校生たちにも制度を活用して声を上げてほしい。声を上げやすくする環境づくりも次の一手です。
私が、8月に自治日報に寄稿した記事で、「議会は通り道であれ」「若者は制度の外ではなく、中にいる」と表現しました。
これを大村でも現実に。網走で十二分の刺激と学びをいただきました。この機会は、盟友・近藤憲治さん(元網走市議/高校生との意見交換会の生みの親)とのご縁あってこそ。こんちゃん、ありがとう。村崎、さらに動きます!


