大村市議会屈辱の日。
前回のブログ記事で書いたように、大村市が違法で土地取得を行っていた問題。この件を追認するための臨時議会が10日に開催された。KTNのニュースで議会の模様がオンエアされたようなので、ご存知の方も多いと思われる。遅くなったが、私の態度、議会での発言要旨をまとめていきたい。
◆追認議案は、賛成多数で可決。
議会の結論は賛成21名、反対1名で土地取得に関しては追認した。この土地は、一般廃棄物最終処分場を拡張するためのものであり、大村市の将来を考えると不可欠な土地であるということ。また、最終処分場という設置が難航するにも関わらず、地権者(大村湾東部漁業協同組合ら)と合意に至ったことを考慮すると、用地取得そのものは妥当なものである。(最終処分場の用地拡張に関しては、以前から説明を受けていたし、用地取得の予算は議会も認めている)
したがって、私としては「土地には罪はなく、手続きに罪がある」という考えである。とはいえ、土地取得に関して正式な手続きを怠り、担当者から始まり、係長、課長、部長、副市長、市長らが即日決裁しているわけだから、この罪は相当に重い。私も否決をするべきではないかと迷いに迷った。しかし、対象地域の関係者の方々のご協力、大村市全体の環境行政を考え、この土地契約は必要であるため可決するべきと判断した。
◆担当部は「なぜ問題が起きたか?」を考えていない…。
本会議では2番目に質問した。担当部が作成した資料の一部が以下の画像。これが実に酷い。原因、再発防止策に関して、一般的なことしか書かれていない。どこかの使い回しではないかと思う程の内容だ。大村市役所の残念なところは、このような部分に表れると言ってもよい。それは、主語を書かないことにある。誰が何をしたのか、意図的に隠そうとしているのだろうか。こんな文書でまかり通るなんて、恐ろしい限りである。
◆多発する不祥事に対して、抜本的にメスを入れるべき
平成22年から初歩的なミスによる不祥事が連続している。詳細は以下の画像の通りである。
一般質問を通じて、再発防止策を何度も提案してきただけに歯がゆい。
出納業務、契約業務を行う課だけでもよいので、業務の状況把握を行うべきである。おそらく、「二重管理」するところが、実際は一人が行っていたり、係長がチェックしなければならない業務を係員のみで行っていたり、本来あるべき姿からかけ離れていることが多々あるに違いない。マニュアル、規則はあるのだが、それが形骸化しているのだ。
私がこの臨時議会で提案したことは主に3つ。
1. 出納・契約業務を行う課・係だけでも総点検を行うこと。
2. 再発防止策を市長の新年度所信表明に盛り込むこと。
3. 議会が採択した「事務事業の適正な運用を求める決議」の中に、再発防止策の進捗状況を行政側に報告させる文言を入れること。
特に3に関しては、先輩議員のご理解、ご協力を頂いたので、感謝したい。1、2に関しては市長をはじめ、当局がどのように動くのか注視する。今月にも開会する3月定例会で引き続き議論・提案を行うつもりだ。
書き出すと長文になるのが私の悪い癖です。最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。