大村の成人式は荒れない。むしろ感動的である。
「集まってはいけないメンバーが集まってしまったぁあああ!!」
教え子の一人が、ハイテンションで叫ぶ。
大村に戻って、初めて出会った子どもたち。彼らはすっかり、立派な大人になっていた。学校行事では、常に集団を引っ張っていく頼もしい子たちだった。塾では27歳だった私と激しいセッションの毎日だった。「最近の出来事」と思えないほどに、懐かしい。確実に年齢を重ねている証拠なのだろうか。
成人を迎えられた方、保護者の方、誠におめでとうございます。
数年ぶりに成人式に出席したが、感動的なものだった。テレビでは「荒れる成人式」が報じられ、もはや風物詩・季語のようなものなりつつあるが、大村の成人式は無縁である。
国歌斉唱は全員起立で、厳かな雰囲気に包まれる。市長・議長の挨拶は静かに聞く。新成人のダンスパフォーマンスは躍動感がある。フィナーレは全員で「大地讃頌」を合唱する。
同世代で歌える歌があるというのは、実にいいことだ。大地讃頌は、もう50年以上も歌い続けられているということを初めて知った。
在京局の方々。荒れる成人式もいいですけど、感動的な成人式を取り上げてはいかがですか?連休中のお茶の間に、清涼感を届けることも大事なことではないだろうか。
形式的な行事ごとが嫌いな私ですが、今日の成人式は素晴らしかった。大村で生まれ育ったことを誇りに思い、それぞれの道を歩んでいって欲しい。帰る場所・休む場所はあるのだから、自分の思う世界で思いっきり駆けてくるといい。