夏期講習は7日目。私も生徒も1日5時間の学習リズムに慣れてきた頃だ。
こんな感じで、一生懸命に学習をしているわけだが、そんな時にある事件が起こってしまう。
18時に5時間目の国語が終わり、解散。生徒たちは、それぞれ帰路につくわけだが、この日はどういうわけか誰も帰ろうとしない。私は、自席で一部の生徒たちと話したり、パソコンに向かって仕事をしていた。
すると、一人の女子生徒がおもむろに近づいてきて「先生、ちゃっくが…。」とこもるような声でひと言。
私は「チェック?え??」となったが、すぐに状況を理解した。
ああああ!!
そうだ。読み手の皆様の期待を裏切らないのが、私である。シーンズのソーシャルウィンドウ(社会の窓)が全開だったのだ。ええ、半開きなどでは無く、天真爛漫な程にフルオープンである。迷いは何もない。
私が、なんということだ!と叫ぶと、教室は大きな笑い声。どうやら、最初の2時間目くらいから気づいていた生徒もいたらしい。数学では図形問題の応用を語り、社会ではアジアの経済を語った私だが、常にチャックは全開。情けない。
34歳の夏。チャック全開の夏。明日からは、ちゃんとチェックしよう、チャック。