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週末の東京では、どうしても触れておきたい音楽に触れてきました。

 

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2011年3月11日。東日本大震災が起きた日。その日の夜、私は横浜にいるはずでした。

 

 

BBCフィル×佐渡裕×辻井伸行の演奏会。佐渡さんにとって初めての海外オケとのツアー。注目度の高い公演チケットを友人が抑えてくれました。1ヶ月後に、2回目の選挙を控えていたからこそ、心を落ち着かせ、最も大好きな音楽に触れようと決めていました。

 

 

搭乗案内を待っていたとき、あの大震災が起こりました。長崎空港も騒然とした雰囲気になったことは今でも鮮明に覚えています。もちろん、公演は中止。

 

 

BBCフィルは強制帰国となり、その後のツアーは中止になりました。帰り際、佐渡さん、辻井さん、BBCフィル関係者は「再演」を固く約束しあったという。佐渡さんは、「日本に音楽の力が必要になったら力を貸して欲しい」と語ったそうです。

 

 

あれから、2年。

 

 

同じオーケストラ、指揮者、ソリストが揃い、同じプログラムを行う。オーケストラの演奏会としては異例の指揮者挨拶から始まりました。佐渡さんから、2年間の想いと義援金を呼びかけ、そしてBBCフィルから1曲プレゼントがあるという紹介でした。

 

 

プログラムにはない、エルガーの「エニグマ変奏曲 ニムロッド」が演奏されました。エルガーが最も大切な友人を想って作曲されたことから、この曲を演奏するということは友情の証を日本人に示してくれたわけです。イギリスを代表するBBCフィルがイギリス最大の作曲家の作品を心を込めて演奏してくれました。

 

 

オケの集中力は凄まじく、彼らの真心が伝わる演奏。会場からはすすり泣く声が聴こえてきました。私も溢れる涙を抑えきれませんでした。(以下の動画はシカゴフィルの演奏ですが、聴いてみてください…。)

 

 

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=sUgoBb8m1eE[/youtube]

 

 

辻井伸行さんとのラフマニノフピアノ協奏曲第2番は圧巻。辻井さんの奏でる音色は、心の奥の奥まで突き刺さってくる。幻想交響曲は佐渡さんの十八番であり、楽しそうな指揮ぶりに好感が持てた。佐渡さんらしい、派手なフィナーレも想像以上でした。

 

 

終演後、佐渡さんは自ら先頭に立ち、義援金を呼びかけていた。音楽の力は決して無力ではない。人々の心を動かす力を有している。私も、OMURA室内合奏団のサポートをはじめ、音楽など文化活動を熱心にされている方々をサポートしていきたい。文化は地域活性化のエンジンですから。

 

 

仕事に向き合っていく気持ちを高めるには充分なひと時でした。この貴重なチケットを見事に予約してくれた友人には心から感謝。